未来ユメ日記 by GG

夢、ゆめ、ユメ。未来に向けてユメを語ろう。教育・テクノロジー・地球の未来・歴史・ドラゴンズ・・定年退職を迎えた2012・4・1から、未来に向けてユメを紡ぐ

カテゴリ: 短期大学の日々

 第三号機は登板したものの一球も投げないまま降板することになった。
 そう連絡すると、「何とかなりませんかね」という。
 そりゃ無理だろう。
 いくらお人よしで忍耐力満点の僕でも、マイクロソフトがダメというものはダメなのだ。
 で、パキラの台にすることは前回までの話。

 そこに情報センターから連絡があった。
 向こうは怒っている様子。あるいは誇っている様子が伝わってくる。
 そこでセンターに駆け付けた。

 僕が死亡宣告をしたPCが復活した、あるいはもともと死んでいないというのだ。
 神殿の神秘の高みから僕を見下ろして、「やってみたら全く正常です」という。
 持って帰るというと「今、アップデートが始まりましたので、それが終わったら連絡します」ののこと。
 どれくらい時間がかかりますかと尋ねると、なんと三十分ほどだという。
 「申し訳なかったね、なにせ知識も技術もないもので」と謝ると、
 「そんなこと気にしないで下さい。よくあることですから」と言われた。
 「完了したら総務課の運びますから、受け取ってください」と言われたので研究室で待機。

 午後一番からの30分くらいがもう夕暮れ。こちらは待てるが、いつも早々に帰宅しているように見える情報センター所長はどうなのだろう。

 業を煮やして電話すると、向こうの声に全く元気がない。
 アップデートの途中で診断プログラムが始まり、そのうちにアップデートに移り、また診断プログラムに戻ってしまうとのこと。
 それは当方で確認済だ。

 彼はダメです。ダメです。使えませんと宣言。
 診断と宣言の好きな人らしい

 第一号は頓死。
 第二号は札付きのスロー人。

 そして第三号は、なんのことはない、総務課長の横で静かに待機していた。

 大きい。そして頼もしそう。

 これまでのD社製と違って新顔のF社製だ。
 大きくて重いので学生に手伝ってもらって部屋に運んだ。
 立ち上げると懐かしいことに禁断のXPが今日はとくる。それも良いがXPに入れないとアップグレードができないようだ。ところが総務課長のパスワードがない。で、電話をかけて丁重にお願いして部屋に来てもらって新世界が始まった。

 順調に立ち上がったXPからWIN7への移行が可能かどうかの診断が行われる。
 あっという間に済んでしまった。
 診断結果はNO。メモリーが足りないので、インストールはできないというのだ。

 そういえば課長は新しいPCを使っていた。その机の横に第三号があったということは、使えないということではないか。WIN7に切り替えた時に、さすがにこの機種ではWIN7を入れられないからお払い箱にしたのではないか。
 それを押し付けられても駄目なものはダメ。

 こうして第三号はわが研究室のパキラを置く台として二度目のお勤めを果たすことになった。

 そこに朗報である。第二号の修復ができたという知らせが情報センターから入ったのだ。
 あの冷たくもあるが正確な預言者である情報センターは、二号機の修復を果たしたというのだ。

 ラッキー!! かな?

 「自己客観視評価法」あるいは、複数が参加する「相互客観視評価法」について考えている。

 ところが、職場のPCの調子が全くどうしようもないほどNGなのだ。
 DELL君の調子が悪いため代替機として古いiBookを使っているのだが、遅いうえ画面が小さくて誠に能率が悪い。個人研究費から新しいPCを購入しようか、それとももう少し手を入れてみようかと悩んでいる。
 とにかくPCがなくては、メールも開けず、スケジュールや大学本部、他の先生からのお知らせもしりようがない。
 困ったものだ。

 メールで報告が来た。
 このメールはLineである。若者たちはLineが大好きだ。スマートフォンで手軽に利用できるのだから当然といえば当然だろう。PCのメールより手軽だし、グループ化も可能な上、音声通話もできるのだ。しかも無料で。

 第一回のゼミに際して、張り切ってゼミの意義など話そうかと思っていたら、目の前でスマホを使い始めた学生がいた。「なんて失礼な奴だ」と思い注意しようとすると、彼は「ゼミの連絡網を作っているのだから、誤解しないでください」といった。
 「先生はLINEを登録していますか?」。「していません」。「じゃあしてください」といわれて格闘していると、若者たちはすでにグループを作り終え、当方の登録を待っていてくれた。
 「登録完了!」というのとほぼ同時にゼミのグループが完成したとのこと。
 「先生、グループに送信してください」と促されて、私がゼミ担当ですと打つと、「お願いします」とか「了解」とかといった返信があっという間に送られてきた。
 「了解は目上の者に対して失礼である」と”指導”するのが精いっぱい。
 後で考えると指導を受けたのは彼らではなく自分であって、連絡網を作るという課題について、秒速の速さで解決したのが彼らであった。

 自分が連絡網を作るとしたらと考えてみる。
 やはり紙ベースになるのだろうなと思う。氏名と携帯番号、メールアドレスを書いてもらってエクセルで表に起こすくらいの事だろう。それをプリントアウトして、次の週に配ることができれば早い方である。
 それに比べて若者の早いこと。
 問題解決能力はツールの機能を知って、しかもそれを使いこなす力だと思わされた。エクセルで連絡網を作ること自体が陳腐化しているといえるだろう。

 しかし彼らが持っていなくて、しかし必要なスキルは返事を打つという作業である。
 Lineの場合、既読というサインと数字が出るので何人が読んだのかということはリアルタイムに分かるようになっている。
 早いよ。
 現場実習中に激励のメッセージを送ったが、ほぼリアルタイムで既読マークがつく。あっという間に8人全員が読んでいる。しかし返事はほとんど来ない。二週間と二週間の計四週間の二十日、毎日送信したが既読サインはすぐに来たものの、返事は一通だけだった。

 それが今回、「レポートを出してきました」という報告が来たのだ。
 やっと人間らしい会話が成立しそうだ。と、思える。

 「報告を送ったら、先生が喜んでいたと、日記に書こう。先生に褒められたと書いておきなさい」
 これって、 「自己客観視評価法」の実践第一号とはいえないか?

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