座り込んでいる生徒の保護者が「子どもがどうしても帰らないと言い張ればどうするつもりですか?」と聞いたら、教師であるあなたは何と答えますか。
 私なら「このままでは警察沙汰になるので、そうならないように一緒に説得しましょう」と答えるでしょう。みなさんも恐らくそうだろうと思います。

 ところが1970年の旭丘では「警察を呼んででも、退去してもらわざるを得ません。県教委に言われて警察にお願いするのではなく、学校の自主判断によって行うのです」と答えたそうです。
 そして最後には保護者が「仕様がない、連れて帰るか」となるのです。

 県教委が警察導入するよりも先に、また校長が導入を決断するよりも先に、教師が警察導入を脅しとして使っているではありませんか。
 生徒や保護者にとっては誰が要請しようと警察は警察。警察に違いはありません。

 これが「正常な教育活動を阻害し、民主社会の秩序を破壊する場合は一定の指導措置を行う」という69年11月の指導方針の意味するものだったのです。

 そして退去させた後を追うように処分を下すというやりかたはどうでしょう。保護者の「仕様がない」という言葉は、学校への不信感を露わにした訣別の一言であったのではないかと思います。