120年の歴史に幕が引かれた。
 「この電球はね、エジソンが京都の竹の繊維を使って実用化したものだよ」
 と語る手のひらの上に、白熱電球は、もうなくなるという。

 日本中の白熱電球をLEDに替えるためには、どれほどのお金がかかるのだろう?

 それで節約される電力と、排出を抑制される二酸化炭素はどれほどの量になるのだろう?

 どなたか、教えて欲しいものだ。


白熱電球とは
【ジュール熱を用いて導体を白熱させ照明に用いる試みは古くからあったが、一応の完成を見た真空白熱電球はイギリスのスワンが1878年に発明したものである。
 その報を知ったアメリカのエジソンが翌1879年に類似の電球を製造した。
 当時の欧米には東洋神秘ブームがあって、商才があったエジソンは「最初にフィラメントの原料として使われたのは、たまたま部屋にあった扇(おうぎ)の竹の骨であった」というエピソードで発表し注目を集めた。この竹を使ったフィラメントにより、電球の寿命はそれまでの10時間程度から1200時間以上にまで延びた。
 翌1880年、ゼネラル・エレクトリック (GE) は直流配電による電灯事業を展開した。電球のネジ式口金が「エジソンベース」と呼ばれることからも、エジソンは「電球の発明者」ではなく「電灯の実用化に成功した人」と言うべきだろう。】