今日のネットワーク委員会で、言葉を度忘れて困ってしまった。

 こういうことだ。
 「この画面では、選択する前に△○×・にしておいてもらうと便利ですよね」
 「え、なににしておくんですか?」
 「ですから、欠席の殆どは病欠なのですから、予め病欠にしておいてもらえば選ぶ手間が一つ省けますよね」
 「はい、分かりました。そうします」

 この会話の時に、
 「デフォルトにしておきます」といってくだされば、【デフォルト】を思い出したのに・・・と恨み節。

 忘れていたのは【デフォルト】という言葉だった。

 さて・・・
 今になって、なぜ度忘れしたのかが解けた。

 最近の経済記事に、【ユーロ圏諸国のなかから債務不履行(デフォルト)に陥る国が出ることは考えられず】といったような使われかたが多いからだ。

 頭の中で、「債務不履行=デフォルト」と刻まれた瞬間に「規定入力=???」となってしまったに違いない。脳が「別の言葉であるに違いない」と勝手に思い込んだのだろう。


 実は、二つのデフォルトは、同じ言葉だったのである。


◎ デフォルト(default)とは、何もしないこと、あるいは成すべきことが成されないことを意味する。
 各分野で異なる意味をもち、異なる訳し方をされている。
○ 金融
 債務不履行 - 本来履行されるべき債務が履行されなくなること(支払われるべき金が支払われない等)を指す。例えば、国、政府、企業など債券の発行体が、利払いや元本の償還を行えない状態に陥ること。

○ テニス
 棄権 - 主にデフォールトの表記を用いる。リタイアともいう。

○ コンピュータ工学
 デフォルト値 (Default value) - 「ユーザが入力するはずの値に入力が無かった場合に使う為に、プログラム側であらかじめ用意しておく値」のこと。