冬の季節にたまたまムヒを塗ったりすると面白いことが分かる。自分の手がいかに体中を徘徊しているのかということだ。

 ムヒを使用した後に風呂にはいったりすると、体のあちらこちらがあたたかくなる。場合によっては耐えられないほどの痛みが感じられることがある。それをムヒサインと呼ぼう。
 蚊に刺されたりした目的の箇所がそうなるのは当然だ。
 だが、おやぢの場合は全く関係のない場所まで、ムヒサインが出るのだ。

 要するにムヒを塗りながら、あるいは塗り終わってまだ乾かない前に、他の箇所を触ったり掻いたりしているのだろう。その結果、関係のないところにまでムヒがついてしまっている。
 また、無意識のうちに蚊に刺されたところと、そうではないがサワサワするところを触っているのだろう。

 最近はやりの赤外線とか紫外線とか、恐怖の放射能なんてモノを使えば、皮膚の一カ所にそれを濡れば、あっという間に体中に塗りたくられる運命なのだ。